教育

記憶は改変される

遠足で山道を歩いていたら、目の前を歩いていた女子生徒3人のうち1人がふっと消えた。 30年この仕事をしていても、なかなか経験できない強烈なシーンだ。心臓が止まるかと思った。*1 急いで駆け寄ると、幸い数メートル下の斜面*2にA子はへばりついていた。本…

掛け算の順序

なんだかもう随分長いことtwitter で論争されているようだ。縫田さんのリツィートを読むだけだから検討違いの理解かもしれないが、「小学校では が正解の問題で と解答するとバツになる。怪しからん」という事のようだ。 ‥‥場合によるんじゃないでしょうか?…

100点満点はもうやめよう2

そういえば以前の同僚でS先生という方は期末考査は50点満点という主義だった。 美術なので筆記試験は満点で50点相当だということなのだろう。 成績処理をする立場からは単純に2倍して100点満点にしてほしい所だが、評定との関連性では50点満点の方が分かり易…

100点満点はもうやめよう

どういうわけだか、テストと名のつくものは100点満点が多い。 先日、採点した小テストも100点満点になっている。 しかし、問題数は11問。 こういう場合は空白をゆったり取って10問にして欲しい。 1問10点。計算しやすい。 11問のテストはどのような配点にな…

嘘をついてでも伝えたい真実

というのも、私が焼きそばの具のような生活細部についてブログ日記で言及するのは、ほとんどの場合それが「嘘」(とまでは言わぬまでも、「ホラ」ないし「針小棒大」)だからなのである。 どうしてそういう真実味の薄いことを口走ってしまうのか、その理由が…

高校未履修問題についてそろそろ書いてみようかな

時事問題や職場の新しい話題はなるべく避ける方針で運営しています。無駄に危険な地雷を踏む気はさらさらないので。高校履修問題もそろそろ皆忘れた頃でしょうから、そろそろいいかな、と。あのニュースが流れたときの第一印象は「さすが高校の先生。やるの…

数の認識は言語中枢とは異なる部位

数を認識する際の大脳の活動部位は、言語活動を担う言語中枢とは異なることを、京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高信男教授(認知科学)らの研究グループが突き止め、3日付の米学術誌ブレーン・アンド・ランゲージ電子版に発表した。 近年の研究では…

教員の質を高めることの危険性

むかつくニュースが多いです。いやニュースの内容ではなくてその報道姿勢に。医療問題や教育問題の報道で「うん、そうだ!その通り!」とひざを叩いた記憶、ありません。逆に「ふざけるな」とテレビの電源を落とす確率、高いです。特に誰かが死んだときにお…

先を読む頭脳

先を読む頭脳作者: 羽生善治,松原仁,伊藤毅志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/08/24メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 47回この商品を含むブログ (31件) を見るもう20年以上前の話になるのだが、教育学部に在籍していた私は「教育学」なるものをいく…

理科の自由研究

夏休みの宿題で理科が「自由研究」というのを出したらしい。その結果集まってきたレポートが, クッキーを作りました テレビでどんなコマーシャルが流れているか調べた 環境問題について などなど笑えるのがたくさんあったのだが,上の3つ以外,忘れた。今…

「禁煙は体にいいから」と強制するのはどうなのか

今日、テレビを観ていたら和田アキ子が禁煙をなかば強制されていた。これは重大な人権侵害であると思う。 要するに「小さな親切大きなお世話」だ。共産主義も宗教も「あなたのためなんです」と本気で思って勧めてくるものには警戒信号を発する必要がある。 …

これがお役所のやりくちではある

今朝の読売新聞朝刊で,東京都の入試に登場した「自己PRカード*1」の得点化をやめるという報道があった。 ……今まで高校入試検討会の報告で,高校からも「好評である」,中学からも「好評である」という総括を繰り返してきて,突然これだ。 子どもだったら,「…

教育公務員の待遇をもっと改善しよう

平成19年度東京都公立学校教員採用候補者選考応募状況 いや私が就職して以来,なかなか自分より若い子が職場に入ってこなかった。世間は不況だ,就職難だという。友人の会計士も毎年顧客が自殺すると嘆く。だから,最近の新人は物凄い狭き門を突破してきたエ…

調理場という戦場

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)作者: 斉須政雄出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 23回この商品を含むブログ (67件) を見る幻冬舎というのは私が嫌いな出版社だ。それなのにこの…

主幹につける敬称は「サマ」

東京には「主幹」という準管理職がいる。主幹は主任になるが、教務主任、進路指導主任、生活指導主任のいずれかになることが多い。教頭(東京では副校長)と違って、学年に所属し授業も持っているから、「管理職」という雰囲気はない。むしろばりばり働く人…

都立高校補欠募集

都立高校の補欠募集が発表された。 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr060303n/zen_all.pdf 今年の1次・前期入試は終了したが不合格者が全体で22%もでる激戦だった。昨年もたいした違いは無い。つまりほとんどの高校は昨年も定員一杯入学者を迎えた…

担当者の顔が見たい

学力テスト:06年度から「総合分野」を試験に 東京都 東京都は、公立の中学2年と小学5年を対象に行っている学力テストに、06年度から「総合分野」の試験を取り入れることを決めた。各教科で培った知識や技能で、日常生活での課題を解決できるかどうか…

道徳の授業で使われる「自分の番 いのちのバトン」

いのちの大切さを掴ませようという狙いの授業で,つぎの詩がよく使われます。小学校の国語の教科書に多く採用されている詩のようなので,「道徳 いのちのバトン」でぐぐると小学校での授業が多いですが,中学校でも取り上げられることがあるようです。 自分…

自己PRカード

東京都の公立高等学校の入学試験の合否判定資料は「自己PRカード」が必須になっている。次に「調査書*1」。これも不登校生徒を対象にした高校以外は必須だ。そして「面接」または「学力検査」が次に来る。 この「自己PRカード」は3つのことを受検者本人が記…

どうでもいいことだけど

私は「教師」という言葉をあまり遣わない。検索してみればわかるけど,ほとんど引用文にしか現れない。普通は「教員」という言葉を遣う。自称で「教師」という言葉を遣っている人もけっこうみかけるけど,自分だったらちょっと恥ずかしくてヤダ。 では,もし…

明日は都内私立の入試相談解禁日

この風習,はやくなくならないかなぁ。ここ数年,埼玉県の影響や,絶対評価の波紋で私立高校の入試制度や用語が複雑・不統一になってきて迷惑千万。子どもや保護者とちゃんと面接しているのはもちろん担任。しかし,担任だけで高校を回りきることは不可能な…

校長が学力テストの答案を改竄というニュース

こういうのを身勝手な行為という 答案改ざん 三次の小学校長も 中国新聞 この校長の「到達度に達していない児童が自信をなくしてはいけない、と思った」という言葉に、非常に腹が立つ。 以前書いたが、この校長は「フィードバック」について理解していないだ…

教員が信用できるか否かのメルクマール

自分が公立中学校に籍を置く以上,自分の子どもは公立の学校に通わせるべきだと思っていた。そこで3人の子どもたちはすべて公立の小中高に通った・通っている。自分の仕事に誇りを持つのならば,同じ公立の学校を信じることができなくてははおかしいと思って…

尾木直樹(法政大教授:臨床教育学)のコメント

高1女子を殺害した高1男子(16)の事件*1について,新聞記事では「本校では2人の接点はないということだった。どうしてこうしたことになったのか疑問を感じる事件だ。前兆があれば指導もできたが,2人の間にトラブルなどがあったことは把握していない」とある…

特別支援教育

なんだかわけがわからないが恐ろしい話だということだけはわかった。 「特別支援教育」という概念が作られたということはうっすらと知っていたのだが,どこか別の世界の話だと思っていた。正直言ってまったく興味のない分野の話だ。私には適性が無い。ところ…

教員の年齢分布

平成17年度公立学校統計調査報告書が発表された。先日,また給料が下がるのかで年齢が上がっていると思うと書いたので,心配になってグラフにしてみた。 こんな感じでした。

びっくり! 騙されていたぁ!!!

電子レンジの周波数 via 大学教員の日常・非日常:普通と思うこと これはびっくし。マイクロ波加熱器の原理については何回も「水の分子の大きさにあった波長」というような記述を読んだ記憶があるし。まるっきり信じ込んでいました。 怖いですねぇ。歴史とか…

子どもを庇う保護者の発言に対する教員の受取り方の経年変化

万引きした生徒の指導の一環で保護者を呼び出して話をすると,「1回くらい」とか「これくらいで呼び出すなんて」とか「悪気は無かったんですこの子は」なんて言い出す保護者がどういうわけか出現する。二度と繰り返さない様にしっかり心の刻み込ませるために…

また給料減らされるのかぁぁ!

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は20日、財政制度分科会合同会議を開き文教予算などについて議論、小中学校教職員の給与(本俸)の水準が一般行政職員より約11%高く、校長経験者の年金額が事務次官経験者を上回るなどの優遇措置をなくし、給与水…

寅さんの人生語録

男はつらいよ 寅さんの人生語録 (PHP文庫)作者: 山田洋次,朝間義隆,寅さん倶楽部出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1993/12/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るこれが,いいんだ。掟破りでばんばん引用してしまおう…

教員は多忙か

教師の感じているような「多忙感」は他の職業に就いている人たちが感じているそれとは異なっているのではないだろうか。また、その「多忙感」を理解してもらうことも難しいのではないだろうか。 教師の多忙感は解消されるどころか、年々増大している。教師に…

自転車の二人乗りはやめよう

今の学習指導要領では中学校では確率はほんのちょっと齧るだけの扱いで,以前みたいに期待値とか推定のまねごととかは消えてなくなっています。 でも少なくとも期待値までは一続きで抑えておきたいと思うのです。 例えば,なぜ自転車の二人乗りはいけないの…

個人情報保護法

個人情報の保護に関する法律 うげぇ〜読む気しないがメモしておいてそのうち目を通そう。 昨日から連載されている読売の記事に驚いた。というか笑ってしまった。だって,全部匿名にしていったら,「地域で子どもを見守っていきましょう」どころか,文化祭も…

Z会アドバンスト続報

続報といっても元の記事は削除いたしました。といいますのは,Z会アドバンストが届いたのですが(正式名は「数学アドバンスト幾何I」),話題にしていた三角形の合同の定義も合同条件もしごくまっとうなものだったのです。 どうやらリンク先の先生の勘違いの…

夢を持ちましょう

夢に縛られる「夢は大きく持ちなさい」この言葉もスローガン・正論に近いものになっているように思いますが、果たして「夢を持つこと」って本当に「良いこと」なのでしょうか? CMかどこかで見たことがあるかもしれませんが、人間と夢との関わり方はこんな表…

大杉榮語録

爽快である。例えば,こんな感じです。 僕は精神が好きだ。しかしその精神が理論化されると大概は厭になる。理論化という行程の間に,多くは社会的現実との調和,事大的妥協があるからだ。まやかしがあるからだ。 精神そのままの思想はまれだ。精神そのまま…

下里正樹氏共産党除名について

若い人も多いと思うので少し説明から始めます。 下里正樹は赤旗の記者でした。「悪魔の飽食」という本は関東軍731部隊の中国での残虐な行動を初めて世に知らしめた本です。最近,改定新版が文庫本で出ましたから興味のある人はお読みください。この「悪魔…

雑ネタ

30分英単語の練習をした後テストをしたがやっぱり一桁台の点数しかとれないA君。 「いや〜僕,脳の発達が遅れているんで,仕方ないんです」 「おぃおぃ,そりゃぁちょっとやばいだろう?」 みな「そうだそうだ」とはやしたてる。 「もしや,A君。脳の発達が…

良心的兵役拒否の思想

最近テレビで「刺客」を「しきゃく」と読んでいる人がいる。しとしとぴっちゃんも知らない世代なんだろうなぁ。あまり指摘されないが「国民の血税を無駄に使うな」なんて発言もよく聞かれる。でも,「血税」って「兵役の義務」のことなんだそうですぜ。明治…

過保護な親が多いと嘆く過保護な教員

「先生っ!高校に見学に行きたいんだけど、どうすればいいんですか」 「電話して、先方の都合を聞きなさい」 「電話でなんて言ったらいいかわかんないんですけど」 「しょーがないな。じゃぁ、今やってみろ。トゥルルルル、ガチャ。はい○○高校です。ほれ」こ…

性にまつわる地域の実態

という話を保健センターの保健師さんに聞いた。とにかく10代の妊娠が多く,1対1ではコミュニケーションもうまくとれないので,まとめたらよいだろうと「若ママの会」を組織。でも,やはりリーダーは不在で相互扶助という関係は育たない。 その若ママの会に…

学生当時の歴史観

掃除していたら、学生時代に描いた絵本の写真がでてきました。趣味のページで公開したので、暇な方はご笑覧ください。 教育について純真に情熱を持っていた当時の自分が透けて見えます。アタマ悪!という感じもします。 絵本:マコトくんのおねしょ

小中学校でも留年を

小中生の留年「研究を」 文科相、学習目標に届かぬ場合 - asahi.com : 政治 小中生の留年「研究を」 文科相、学習目標に届かぬ場合 義務教育のあり方を大きく転換する改革案(河村プラン)を打ち出した河村文部科学相は朝日新聞記者のインタビューに応じ、「…

服従の心理

服従の心理―アイヒマン実験 (河出・現代の名著)作者: スタンレーミルグラム,Stanley Milgram,岸田秀出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1995/10メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る数年前に、珍しく職場に新人が3人も来た…

アカトンボ

夏ももう終わりである。8月31日の夕焼けは大人になっても一番悲しいものであるが,9月になったらしっかり残暑が厳しくなった。しかし,それでもデパートは秋の新作を売り出すし,コンビにでは肉まんの販売を始める。 で,アカトンボをぐぐってみて,こんな文…

愛について

子どもの頃,石森章太郎のマンガが大好きだった。「幽霊船」「怪人同盟」「龍神沼」「サイボーグ009」「ミュータント・サブ」「リュウの道」「メゾンZ」「佐武と市捕物控」……藤子不二夫の言葉だが「石森章太郎から"かっこいいとはなにかを教わった"」と言…

劣化ウラン弾

まず一番凄いのが中国新聞です。このページでは,あたかも劣化ウラン弾が高熱を発して兵士を焼き尽くすかのようなキャプションを写真につけています。 劣化ウラン研究会というのもあるんですね。どうも,新しい放射能兵器(この言葉も曖昧ですが)のような印…

ドナドナ

Dana ダナ/ Dona ドナ via.こせきの日記 ホロコーストの歌だとは知りませんでした。ただの暗い歌だと思ってました。 詞にも感動してしまいました。60年も前に作られたこの歌が,今日の私の心を揺さぶる。遠い国の遠い昔の出来事としかとらえられないホロコ…

利己的な遺伝子

利己的な遺伝子 リチャード・ドーキンス 日高 敏隆 岸 由二 羽田 節子 垂水 雄二「種保存」を目的としたと考えられてきた「利他的行動」が実はそうではないとしたハミルトンの説をわかりやすく敷衍。 この本でドーキンスにはまって「延長された表現型」を読…

夫婦の愛も所詮はホルモンでコントロールできる?

AZOZ BLOG: 浮気性の夫に「バソプレッシン」をどうぞハタネズミの同種族にあたる”草原ハタネズミ”は浮気もせず、自分の家庭と子供を非常に大事にする傾向がある。これに対し、浮気性のハタネズミは何匹ものメスと関係を持って子供を産ませるが、その子供には…