過保護な親が多いと嘆く過保護な教員

「先生っ!高校に見学に行きたいんだけど、どうすればいいんですか」
「電話して、先方の都合を聞きなさい」
「電話でなんて言ったらいいかわかんないんですけど」
「しょーがないな。じゃぁ、今やってみろ。トゥルルルル、ガチャ。はい○○高校です。ほれ」

これが普通の対応だろう。。。

ところが、
「しょーがないな。私がかけてあげよう」
なんて教員がけっこういるのである。忙しいのに…なんていいながら、実は嬉しそうに電話をかけてあげたりする。生徒に「ありがとうございますっ」って感謝されてまんざらでもなさそう。
そんなことしておいて、後で面接練習なんぞしたとき、
「いや〜ちゃんと話すことも満足にできないんだよね」
なんて嘆いたりする。

やらせる。育てる。鍛える。この意識をいつも忘れちゃいけないのに。

もちろん教員はプロだから、そんなことは頭では分かっているはずだ。ところが、「熱心な教師・親切な教師」なんて風評が気になるとついつい「過保護」の罠にはまってしまう。もともとこの人種、世話やく事が好きな素地があるのだろう。ときどき共通認識を持つために議論をしても、すぐあちこちに過保護の芽がちらほら芽生えてくる。

ああ、寒いと思ったら雪が降ってきたよ。
ちゃんと家に帰れるだろうか。。。