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自転車の二人乗りはやめよう

今の学習指導要領では中学校では確率はほんのちょっと齧るだけの扱いで,以前みたいに期待値とか推定のまねごととかは消えてなくなっています。
でも少なくとも期待値までは一続きで抑えておきたいと思うのです。
例えば,なぜ自転車の二人乗りはいけないのかという議論をするとしましょう。
補助座席を付けても学齢以下しか条例で認められてないんだよとか法律を持ち出しても理解はしても納得はしませんから,基本は「危ないから」の線でしょう。重心が高くなるとか,ブレーキの性能は一人分の体重で計算されているはず*1だとか。。。
「でも,めったに事故なんかしないから大丈夫」
あれれ?
これは確率を用いて行動の判断をしているわけです。
確率だけで判断すると危ないことになります。
二人乗りをして事故る確率は無事に済む確率よりはるかに低いでしょう。万引きして捕まる確率だって捕まらない確率の方がたぶん高いのではないでしょうか。*2
ですから,子どもの価値観を育てなければいけません。でも,それだけでは足りません。確率と価値観を結びつけるのが期待値です。

自転車に乗っていたら友達に「乗せてよ」と頼まれました。君ならどうしますか?

  • 事故を起こす確率を仮に5%としてみよう。
  • 無事にすむ確率は95%

ここだけで判断してはダメ。

  • 乗せたけど事故にならなかったときにどのくらい得になるかをを仮に数値化してみよう。「サンキューと感謝される」…100円くらい?
  • 乗せたことにより事故を起こしたときの得(損)を数値化してみよう。「状況によってさまざまだけど」…-100,000,000円でどうだ?

確率にこの価値判断を掛け算した数値で比較することが必要です。

  • 無事だった場合は100\times\frac{95}{100}=95 円の得
  • 事故った場合は-100000000\times\frac{5}{100}=-5000000円の損

事故になる確率は低くても起こったときの損をきちんと判断材料に入れなければならないのであります。

もちろん価値観が育っていないと

  • 万引きで見つからなかった場合はその商品の価値だけ得
  • 見つかったら「運が悪かっただけだからしょうがない」なので損得なし

なんてことになります。

*1:私は坂道でブレーキがロックしてしまいあせった経験が今までに2回あるのですが,最近の子どもは「ない」という子が多いです。案外安全運転なのか,自転車の性能が良くなったのか?

*2:私はやったことないのでわかりませんが,子どもの話を聞く限りでは簡単そうだ。特にド……