- 作者: 三浦佑之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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みなそそく おみのをとめ
ほだり取らすも
ほだり取り かたく取らせ
したがたく やがたく取らせ
ほだり取らす子
この部分の現代語訳
水がそそぎ流れる大海の 臣のおとめよ
豊かな垂れ物を手になさるよ
大きなあれを手に いま少し強く取れよ
しかと固く いよいよ固くなるまで取れよ
豊かな垂れ物を手になさる子よ
この部分は驚いた。「ほだり」ってまだ辞書ではお銚子ってなっているが、これは新しい解釈なのか。
解説ではこうなっている。
ここに示した歌の解釈は、歴史学者・直木孝次郎の見解で、おそらく正しい。ことに酒の席では、こうした卑猥な歌も多く歌われたはずである。
ホは立派にの意のほめ言葉、タリは垂れているものの意で、満ち足りた状態を表わす。通説では酒を満たした瓶のことだと言われているが、ここでは男の一物と解釈した。
垂れているものといえば、確かにペンダントのペン…ペニスと同じ発想の言葉ですな。国の東西は違っても「垂れているもの」といえば、アレなんですなぁ。でも西のほうでは使用する際はファルスと名前も変わるけれど、古代日本ではどうなんだろうと思ったことでありました。