ビギナーズ・クラシック 古事記

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

この夏休みに温泉に浸かりながら読んだ本。こういう初心者向きの古典の本は私などにはとても嬉しい。

こんなクイズがある。

木偏に春で椿(つばき)
木偏に夏で榎(えのき)
木偏に秋で楸(ひさぎ)
木偏に冬で柊(ひいらぎ)
木偏に堅いで樫(かし)
木偏に鬼で槐(えんじゅ)
木偏に神で榊(さかき)
木偏に登るで橙(だいだい)
木偏に白で柏(かしわ)
では
木偏に黄では?

樹木系に心を縛っておいて外すという基本的なテクニック。いやそれはともかく,私は前から疑問だった。何故,木偏に黄で横なんだろう?
この疑問に対するひとつの仮説を得た。「黄泉」という言葉から気がついたのだが,「黄」は「死」の象徴なのではないだろうか。そういえば「紅葉」も「黄葉」と書くのが普通だったと読んだことがある。つまり「横」とは木が朽ちて倒れた「倒木」なのではないだろうか?