多項式とは

前のエントリーを書いていて思い出した話。

以前、若い先生に「単項式は多項式なんですか」と質問されたことがある。
「当然、多項式だ」と答えたら、
「そのように明快に答えてもらったのは初めてだ」と言われた。

もちろん、私が明快に答えたのは、私がちゃんと教科書を読んでいなかったからだ。

教科書にはこのように書いてある。

2a2x\dfrac13a^2などのように、数や文字についての乗法だけでつくられた式を単項式という。

2a+2\pi r3x+103a^2+4ab+1などのように、単項式の和の形で表された式を多項式といい、そのひとつひとつの単項式を、多項式という。

これは、わからないという方が正しいね。

文部科学省の中学校学習指導要領解説を読むと、どうも「整式」という用語があるらしい。
整式\begin{cases}単項式\\ 多項式\end{cases}

数と文字の加減乗でできているのが多項式だとずっと思い込んでいた。
(だって「多項式環」という言葉があるじゃない!)

しかし、教科書には「整式」という用語は登場しない。

小学校では長方形と正方形を並列で教えるが、中学校では包含関係で教える。
(正方形でない長方形は矩形といえばいいのかな?)

もう整式という言葉は廃止して、全部「多項式」でいいんじゃないかなぁ。
中学3年生の単元も「多項式」となっていることだし。