教育公務員の待遇をもっと改善しよう

平成19年度東京都公立学校教員採用候補者選考応募状況
いや私が就職して以来,なかなか自分より若い子が職場に入ってこなかった。世間は不況だ,就職難だという。友人の会計士も毎年顧客が自殺すると嘆く。だから,最近の新人は物凄い狭き門を突破してきたエリートだと思っていた。
ここ数年,「ん?この子たち,本当にエリートなんかぃ?」と疑問符を感じることがちらちらとあるようになったのだが,教員を目指す講師の人たちは皆真面目で熱心で未来の明るさを感じさせてくれる。
しかし今年の東京都の応募状況には驚いた。小学校なんて4倍を切っている。ヒトケタ間違ってないかと眼を疑った。昔は倍率が3桁はあったのではなかったっけ?
団塊世代の退職で募集人数が増えたせいだろうか?中学校の倍率が昨年の半分になったのはそのせいかもしれない。でも,やはり,この商売に魅力がなくなってきているということが大きいように思える。
実際,年々労働条件は悪くなる。疲れる仕事*1は増える。給料は下がる。予算は減る。子どもと親は扱いにくくなる。訴訟保険に加入してもう何年になるだろう。
しかし,小学校の教員の質は決定的に重要だ。中学校の教員ならば,小学校の先生次第で入学してくる集団の質が大きく変動することは肌身で経験しているのではないだろうか。まだワケがわからない子ども相手だからこそ,きちんと正しいことを正しい方法で教えてくれる人物を揃えて欲しい。すべての教科(特に数学)に深く通じ,子どもの発達心理学・認識心理学を理解し,人生に明るい希望をもった人に,わが子の重要の時期の教育を委ねたいものだ。
小学校の教員の給料を倍くらいに増やして,勤務条件も好条件にするべきだ。そして,口うるさいだけで仕事しないオバサンや,人生に疲れたオジサンはオミットしよう。そして,ついでに中学校の教員の給料もあげてくれっ。

*1:役に立たない書類