都立高校補欠募集

都立高校の補欠募集が発表された。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr060303n/zen_all.pdf
今年の1次・前期入試は終了したが不合格者が全体で22%もでる激戦だった。昨年もたいした違いは無い。つまりほとんどの高校は昨年も定員一杯入学者を迎えたということだ。
……それなのに数十人も補欠募集をする学校がある。これはつまり,それだけの人数が退学した・させられたということだ。普通は1年の夏休みあたりまでしか持たないのが,私の勤務地域の常識だが,これをみるとせっかく2年にあがっても辞めていく奴はけっこういることがわかる。興味ある人は定数を調べて割り算すれば中退率が出せるというものだ。その数値が表わすものが,入学する生徒の質と受け入れる教員集団の指導方針(もしくは力量)なのかは判断が難しいところだが。
本当は進路だよりにこのような資料を載せたいのだが,そういうわけにもいかず,こんな所で書くだけ書いてみた。
こうしてみると特筆すべきは足立新田高校だ。かつては定員の1/3は中途退学していた学校なのに校長のイニシアティブによる大胆な改革で,現実的にこれだけの改善を具体的な数値で示して見せた。中学サイドからは「倍率が高く合格しにくくなった」「元日から説明会を開くなど常軌を逸している」などと評判は芳しくないが,この数値は素直に評価するべきだと思う。