- 作者: 山田洋次,朝間義隆,寅さん倶楽部
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1993/12/15
- メディア: 文庫
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いいか恋ってのはそんな生易しいもんじゃないんだぞ。
飯食う時だってウンコする時だって,
いつもその人のことで頭がいっぱいよ,
何かこう胸の中が柔らかァくなるような気持ちでさ,
ちょっとした音でも,
例えば千里先で針がポトンと落ちても,アッーとなるような,
そんな優しい気持ちになって,もう,
その人のためなら何でもしてやろう,命だって惜しくない,
寅ちゃん,私のために死んでくれないって言われたら,
ありがとうと言ってすぐにでも死ねる,
それが恋というものじゃないだろうか,
どうかね,社長。
寅次郎夢枕
- 寅次郎
- バカヤロ,あのお嬢さんがラーメンなんか作るかい,手前の考えは貧しいからいけねえよ
- 源公
- そいじゃ,何作るんだよ
- 寅次郎
- きまってるじゃねえか,スパゲッチーよ
- 満男
- 大学へ行くのは何のためかな
- 寅次郎
- 決まっているでしょう,それは勉強するためです
- 満男
- じゃあ,何のために勉強するの
- 寅次郎
- そういうむずかしいことを聞くなと言ったろう。……つまり,あれだよ,ほら,人間長い間生きてりゃ色んなことにぶつかるだろう,そんな時に俺みたいに勉強してない奴は,振ったサイコロの出た目で決めるとかその日の気分で決めるよりしようがない。ところが,勉強した奴は自分の頭できちんと筋道を立てて,こういう時はどうしたらいいかなと考えることが出来るんだなあ。だからみんな大学へ行くんじゃねえか
寅次郎サラダ記念日
- 満男
- 人間は何のために生きてるのかなあ
- 寅次郎
- 何て言うかな,ほら,あー生まれて来てよかったなって思うことが何べんかあるだろう,そのために人間生きてんじゃねえのか
寅次郎物語
- 御前様
- 竜造さん,人が褒め合うということはこれは実に良いことだね,お互いに褒めあわなくちゃいけない,褒め合ってこそ人間は少しずつ向上してゆくんじゃないかな
寅次郎夢枕
その優しい気持ちがかえって傷を深くするんだ。
旅に出て冷たい風にあたってくらあ
柴又より愛をこめて