中国の古い神さま


伏義とジョカ(女 女咼)
日本のイザナギイザナミに当たる神様のようです。大洪水で2人だけ生き残り人類の祖となったそうです。足が蛇で絡まっており,なにやらDNAを連想させるものがあります。しかし流石中国の神さま。手に持っているものが違います。
フクギが持っているのが「矩(く)」といって直角定規,ジョカが持っているのが「規(き)」といってコンパスだそうです。
先日の太和殿に飾ってある時計と度量衡原器と同様,中国が古くから治世における数学の重要性を深く認識していたことがわかります。
さらに水平を出す器具である「準」と,垂直を出す器具「縄」を合わせて,「規矩準縄(きくじゅんじょう)」を天下治平に重要であると「孟子」などにあるそうです。
写真は京都国立博物館でみた拓本です。修学旅行*1かその下見で京都を訪れたときに見たのですが本当にコンパスと定規かと驚きました。その後なにかの本にあった図版をコピーしていたものです。収蔵品目録からもっと綺麗な画像を探せないかと試みたのですが,見つけられませんでした。

*1:最近はタクシー行動が多いので,引率教員もわりと自由にできる時間がある。ま,ちゃんと夜眠る事の出来るような生徒達に恵まれたときの話ですが。。