悪口雑言の上手い人は信用できない

将棋の米長元名人があちこちで話題になっている。園遊会のニュースをきっかけに,都教育委員としての活動や教育についての主張にまで批判が及んでいるようだ。ホームページの掲示板は読んでいなかったのだが,現在はばっさりと書き込みが削除され,新規の書き込みもできない状態になっている。
気の毒である。
教育委員を引き受けるということは,そういう立場に立つことになることは覚悟していたはずだ。だから全然心配はしていないが,やはり気の毒だ。真面目に仕事をしていないという批判なら当然だが,氏は氏なりに真摯に仕事をしていると思われる。意見が違うからといってなんでもかんでも手段を選ばず攻撃していいとは思われない。
ヤジにも技術がいる。「Aである」と主張する人にないして,「Bだろ」とヤジっても,それでは真っ当だからダメージを与えることにならない。Aと主張している人の心のキズを狙ってヤジるのがコツである。内容なんてどうでもいい。「Aである」という主張をすることができなくなればそれでよいのであるから。
だからやっぱりヤジは卑怯だ。
米長元名人はどちらかといえば好きだが,石原都知事は大嫌いである。いやちょっとは気の毒だが。あの人は逆立ちしても貧乏人の気持ちなど想像しえない人なのだと思う。
大嫌いだが,その主張は主張として存在は許されるものである。選挙で正当に選ばれたのだ彼は。本田勝一が一生懸命石原の悪口を書いている。貧困なる精神(121) 石原慎太郎の人生
典型的なヤジである。主義主張に対する自分の意見を述べるわけでもない。石原慎太郎が「うそつき」で「小心者」だという文章だ。これを誹謗中傷という。うまいというべきである。私はヤジがうまい人を信頼できない。