教育

教員が信用できるか否かのメルクマール

自分が公立中学校に籍を置く以上,自分の子どもは公立の学校に通わせるべきだと思っていた。そこで3人の子どもたちはすべて公立の小中高に通った・通っている。自分の仕事に誇りを持つのならば,同じ公立の学校を信じることができなくてははおかしいと思って…

尾木直樹(法政大教授:臨床教育学)のコメント

高1女子を殺害した高1男子(16)の事件*1について,新聞記事では「本校では2人の接点はないということだった。どうしてこうしたことになったのか疑問を感じる事件だ。前兆があれば指導もできたが,2人の間にトラブルなどがあったことは把握していない」とある…

特別支援教育

なんだかわけがわからないが恐ろしい話だということだけはわかった。 「特別支援教育」という概念が作られたということはうっすらと知っていたのだが,どこか別の世界の話だと思っていた。正直言ってまったく興味のない分野の話だ。私には適性が無い。ところ…

教員の年齢分布

平成17年度公立学校統計調査報告書が発表された。先日,また給料が下がるのかで年齢が上がっていると思うと書いたので,心配になってグラフにしてみた。 こんな感じでした。

びっくり! 騙されていたぁ!!!

電子レンジの周波数 via 大学教員の日常・非日常:普通と思うこと これはびっくし。マイクロ波加熱器の原理については何回も「水の分子の大きさにあった波長」というような記述を読んだ記憶があるし。まるっきり信じ込んでいました。 怖いですねぇ。歴史とか…

子どもを庇う保護者の発言に対する教員の受取り方の経年変化

万引きした生徒の指導の一環で保護者を呼び出して話をすると,「1回くらい」とか「これくらいで呼び出すなんて」とか「悪気は無かったんですこの子は」なんて言い出す保護者がどういうわけか出現する。二度と繰り返さない様にしっかり心の刻み込ませるために…

また給料減らされるのかぁぁ!

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は20日、財政制度分科会合同会議を開き文教予算などについて議論、小中学校教職員の給与(本俸)の水準が一般行政職員より約11%高く、校長経験者の年金額が事務次官経験者を上回るなどの優遇措置をなくし、給与水…

寅さんの人生語録

男はつらいよ 寅さんの人生語録 (PHP文庫)作者: 山田洋次,朝間義隆,寅さん倶楽部出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1993/12/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るこれが,いいんだ。掟破りでばんばん引用してしまおう…

教員は多忙か

教師の感じているような「多忙感」は他の職業に就いている人たちが感じているそれとは異なっているのではないだろうか。また、その「多忙感」を理解してもらうことも難しいのではないだろうか。 教師の多忙感は解消されるどころか、年々増大している。教師に…

自転車の二人乗りはやめよう

今の学習指導要領では中学校では確率はほんのちょっと齧るだけの扱いで,以前みたいに期待値とか推定のまねごととかは消えてなくなっています。 でも少なくとも期待値までは一続きで抑えておきたいと思うのです。 例えば,なぜ自転車の二人乗りはいけないの…

個人情報保護法

個人情報の保護に関する法律 うげぇ〜読む気しないがメモしておいてそのうち目を通そう。 昨日から連載されている読売の記事に驚いた。というか笑ってしまった。だって,全部匿名にしていったら,「地域で子どもを見守っていきましょう」どころか,文化祭も…

Z会アドバンスト続報

続報といっても元の記事は削除いたしました。といいますのは,Z会アドバンストが届いたのですが(正式名は「数学アドバンスト幾何I」),話題にしていた三角形の合同の定義も合同条件もしごくまっとうなものだったのです。 どうやらリンク先の先生の勘違いの…

夢を持ちましょう

夢に縛られる「夢は大きく持ちなさい」この言葉もスローガン・正論に近いものになっているように思いますが、果たして「夢を持つこと」って本当に「良いこと」なのでしょうか? CMかどこかで見たことがあるかもしれませんが、人間と夢との関わり方はこんな表…

大杉榮語録

爽快である。例えば,こんな感じです。 僕は精神が好きだ。しかしその精神が理論化されると大概は厭になる。理論化という行程の間に,多くは社会的現実との調和,事大的妥協があるからだ。まやかしがあるからだ。 精神そのままの思想はまれだ。精神そのまま…

下里正樹氏共産党除名について

若い人も多いと思うので少し説明から始めます。 下里正樹は赤旗の記者でした。「悪魔の飽食」という本は関東軍731部隊の中国での残虐な行動を初めて世に知らしめた本です。最近,改定新版が文庫本で出ましたから興味のある人はお読みください。この「悪魔…

雑ネタ

30分英単語の練習をした後テストをしたがやっぱり一桁台の点数しかとれないA君。 「いや〜僕,脳の発達が遅れているんで,仕方ないんです」 「おぃおぃ,そりゃぁちょっとやばいだろう?」 みな「そうだそうだ」とはやしたてる。 「もしや,A君。脳の発達が…

良心的兵役拒否の思想

最近テレビで「刺客」を「しきゃく」と読んでいる人がいる。しとしとぴっちゃんも知らない世代なんだろうなぁ。あまり指摘されないが「国民の血税を無駄に使うな」なんて発言もよく聞かれる。でも,「血税」って「兵役の義務」のことなんだそうですぜ。明治…

過保護な親が多いと嘆く過保護な教員

「先生っ!高校に見学に行きたいんだけど、どうすればいいんですか」 「電話して、先方の都合を聞きなさい」 「電話でなんて言ったらいいかわかんないんですけど」 「しょーがないな。じゃぁ、今やってみろ。トゥルルルル、ガチャ。はい○○高校です。ほれ」こ…

性にまつわる地域の実態

という話を保健センターの保健師さんに聞いた。とにかく10代の妊娠が多く,1対1ではコミュニケーションもうまくとれないので,まとめたらよいだろうと「若ママの会」を組織。でも,やはりリーダーは不在で相互扶助という関係は育たない。 その若ママの会に…

学生当時の歴史観

掃除していたら、学生時代に描いた絵本の写真がでてきました。趣味のページで公開したので、暇な方はご笑覧ください。 教育について純真に情熱を持っていた当時の自分が透けて見えます。アタマ悪!という感じもします。 絵本:マコトくんのおねしょ

小中学校でも留年を

小中生の留年「研究を」 文科相、学習目標に届かぬ場合 - asahi.com : 政治 小中生の留年「研究を」 文科相、学習目標に届かぬ場合 義務教育のあり方を大きく転換する改革案(河村プラン)を打ち出した河村文部科学相は朝日新聞記者のインタビューに応じ、「…

服従の心理

服従の心理―アイヒマン実験 (河出・現代の名著)作者: スタンレーミルグラム,Stanley Milgram,岸田秀出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1995/10メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る数年前に、珍しく職場に新人が3人も来た…

アカトンボ

夏ももう終わりである。8月31日の夕焼けは大人になっても一番悲しいものであるが,9月になったらしっかり残暑が厳しくなった。しかし,それでもデパートは秋の新作を売り出すし,コンビにでは肉まんの販売を始める。 で,アカトンボをぐぐってみて,こんな文…

愛について

子どもの頃,石森章太郎のマンガが大好きだった。「幽霊船」「怪人同盟」「龍神沼」「サイボーグ009」「ミュータント・サブ」「リュウの道」「メゾンZ」「佐武と市捕物控」……藤子不二夫の言葉だが「石森章太郎から"かっこいいとはなにかを教わった"」と言…

劣化ウラン弾

まず一番凄いのが中国新聞です。このページでは,あたかも劣化ウラン弾が高熱を発して兵士を焼き尽くすかのようなキャプションを写真につけています。 劣化ウラン研究会というのもあるんですね。どうも,新しい放射能兵器(この言葉も曖昧ですが)のような印…

ドナドナ

Dana ダナ/ Dona ドナ via.こせきの日記 ホロコーストの歌だとは知りませんでした。ただの暗い歌だと思ってました。 詞にも感動してしまいました。60年も前に作られたこの歌が,今日の私の心を揺さぶる。遠い国の遠い昔の出来事としかとらえられないホロコ…

利己的な遺伝子

利己的な遺伝子 リチャード・ドーキンス 日高 敏隆 岸 由二 羽田 節子 垂水 雄二「種保存」を目的としたと考えられてきた「利他的行動」が実はそうではないとしたハミルトンの説をわかりやすく敷衍。 この本でドーキンスにはまって「延長された表現型」を読…

夫婦の愛も所詮はホルモンでコントロールできる?

AZOZ BLOG: 浮気性の夫に「バソプレッシン」をどうぞハタネズミの同種族にあたる”草原ハタネズミ”は浮気もせず、自分の家庭と子供を非常に大事にする傾向がある。これに対し、浮気性のハタネズミは何匹ものメスと関係を持って子供を産ませるが、その子供には…

はだかの王さま

はだかの王さま (大型絵本)作者: ハンス・クリスチャンアンデルセン,バージニア・リーバートン,Hans Christian Andersen,Virginia Lee Burton,乾侑美子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/22メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件…

チベット旅行記(2)

チベット旅行記(2) 河口 慧海 川口慧海が霊峰を巡礼していると、次のように祈っている見るからに悪人といった人物に出会います。ああ、カン・リンボチェよ。釈迦牟尼仏よ。三世十方の諸仏菩薩よ。私がこれまで幾人かの人を殺し、あまたの物品を奪い、人の女…